価格表作り改修価格の“見える化”
丹沢の木を使用する地場産材リフォーム
長期優良住宅先導的モデルの改修部門では地場密着の工務店も採択されている。神奈川県の新進建設(神奈川県秦野市)は新築でもすでに採択実績があり、先日発表された平成21年度第2回ではリフォームモデルも採択。提案モデル名は「長期安心住宅・地域の家守り資産守り改修計画」だ。
事例1
新進建設(神奈川県秦野市)
佐藤宏社長
費用の目安をつくる
長期優良住宅の戸建改修部門で優位に評価されるには、調査・診断、改修、維持管理・履歴等、ハードからソフトまで幅広く提案しただけでは十分でないと先導的モデル評価委員はレポートで発表している。その中で新進建設のモデルが採択されたひとつの理由は改修価格の明確化だ。委員会の評価レポートでは「改修価格の見える化などを行い、施主の不安を払拭することで市場性を高めようとする提案を優位に評価した」とある。
同社では改修内容をメニュー化してそれぞれの部位・部材ごとに「改修価格表」というものを作成した。例えばクロスの張替えならば、6畳で△円、8畳で□円といったように改修価格の目安を作っている。
地元の丹沢の木
そしてもうひとつの特徴は地場産木材の活用。神奈川県産のヒノキや杉など丹沢の木を活用する。「地元の木を家作りに使うことが一番良い。育ってきた気候風土が合っているためです」(佐藤宏社長)。
ハード面では耐震改修と省エネ改修に力を入れる。耐震補強では基礎に繊維を巻きつけて耐震性を高める工法を採用している。省エネ性向上については、既存の外壁をはずし、外断熱通気工法を行う。構造材の外側に断熱材を張り、新設した外壁との間に空気層を作る。住宅をすっぽりと断熱材で覆ってしまうため、室内の温度が一定化する。省エネ改修が不十分な住宅と比べ、光熱費を抑えることができるため省エネにつながる。
また、住宅履歴については情報管理を行う会社とともにネット上で行う。オンライン上で必要な情報を引き出せるようにする。
地域密着で年商18億円
同社は年間約70棟の新築注文住宅を手がける工務店で、リフォームについては3年前から開始した。企業全体では年商約18億円、そのうちリフォーム事業は約4億円だ。OB2200件からの受注が全体の6~7割を占める。営業エリアは市内を中心に地域密着営業を行う。「提案名に『地域の家守り・資産守り』という言葉を盛り込みました。これからも営業範囲を広げずに地元の人たちの家を守っていこうと考えてい」(同氏)。