「脱分譲」を掲げ、注文比率を3割まで拡大
“伝える力”を高め契約率40%超をキープ
丸和住宅(栃木県栃木市)
大森克則社長(33)
丸和住宅(栃木県栃木市)は、大森克則社長の父が昭和50年に設立した分譲住宅がメインの住宅会社だった。6年前に社長に就任した同氏は、「このまま分譲住宅中心だと、土地の仕入れの善し悪しで経営が左右されてしまう。注文住宅の比率を高めよう」と一念発起、様々な改革を断行してきた。同社長の挑戦の軌跡を紹介する。
改革1 “伝える力“を養う
同社の年間契約棟数は今期で110棟の見込み。そのうち約70%が建築条件付きの土地分譲だ。残りの30%が注文住宅事業。しかし大森克則社長が二代目として会社を継ぐまでは、ほぼ100%が分譲事業だった。
「分譲ビジネスの場合、経営者が最も考えるのが、“資金をどうやって回すか”“どうやって販売棟数を増やすか”しかないのです。これは家づくりじゃない!と思い、注文住宅事業の割合を高める努力を始めたのです」(大森社長)
しかし、販売方法、宣伝方法などビジネススキーム全てが異なる。
土地の良し悪しではなく、住宅の品質、会社の品質で選んでもらう必要がある。そのためには同社の家づくり、会社の考え方を消費者に解かり易く“伝える力”が必要だ。そこで同社が実行したのが、「分かりやすさ」と「覚えやすさ」の徹底だ。
例えば、初めてのお客さん向けの小冊子『初めての家づくりギモンスッキリBOOK(家づくりの基本的な情報が書かれたQ&A)』や『家づくりわくわくガイドBOOK(家づくりの流れが書かれたもの)』も絵や写真を中心にしている。住宅商品も価格帯別に「とっても1500【イチゴ】(総額1500万円の住宅)」「1194【いいくじら】(総額1194万円の住宅)など、覚えやすい。
「覚えやすさ」でいうともう一つ。「社長も商品」(同氏)というだけあって、パンフレットやショールーム、屋外看板などいたるところに大森社長の写真が掲示されている。
「毎週見学会を開催していますが、いらっしゃる方の多くは、私に会うと“初めてじゃないみたい!”とおっしゃいます。それによりグッと距離が近くなります。これは“社長露出“の効果ではないでしょうか」(同社長)
同社の記名集客数は年間250件程度。その内約110件を契約するという40%以上という驚異の契約率をたたき出している一因と言える。
詳しい内容は工務店新聞10月25日号をご覧ください。
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