浩英建設(神奈川県横浜市)
生田弘志社長(65)
大黒柱選定ツアー、参加者の契約率はほぼ100%
自社の家づくりを消費者に深く理解してもらうために欠かせないのが、見学会などのイベントだ。しかし近年は、イベント乱立状態で集客に苦労する工務店経営者も多いことだろう。そこで今回は、横浜市の工務店2社、浩英建設と富士ソーラーハウスが実践するユニークなイベントについてレポートする。
伐採直前に酒・米・塩で清める「木魂祭」も実施
11月某日早朝。横浜駅西口で一台のバスが、静岡県の安倍川上流の山へ向けて出発の準備をしている。続々とバスに乗り込む人々。みな浩英建設(神奈川県横浜市・生田弘志社長)で家づくりを検討中の見込みユーザーたちだ。彼らが約3時間バスに揺られて向かう場所は、静岡県安倍川上流に広がる影山木材(影山弥太郎会長)が所有する約150万坪の山林だ。ここで育てられている樹齢80年の杉、ヒノキの中から施主自身で大黒柱を選ぶという企画だ。その名も「立木選定」。
イベントの流れはこうだ。
まず、現地に到着すると、影山木材の影山弥太郎会長が、施主たちに木の選び方を伝授する。
「皆さん、太い木が良いとは限りませんよ! このあたりの木は同じ時期に植えられ、同じ方法で育ててきましたから、太いということは細い木に比べ目が大きいということになりますよ」などといった説明を熱心に参加者たちは聞き入る。
その教えを参考に最初は広大な山の中から自由に選んでもらうわけだが、多すぎて選択できない。最終的には各施主のプランに基づいて必要な柱が取れる規模の木を7?8本選び、マークを付けておく。その中から選んでもらうという。
「これだ!!」という木を選んだら、次にお清めを行なう。伐採する木にお酒、お米、お塩を献上し「二礼二拍手一礼」。これを「木魂祭」と呼ぶ。お清めが終われば伐採。施主の目の前で樵が木を切り倒した後、景山氏が切り口の年輪を見ながら寸評を加える。
「芯の真ん中の方がまっすぐに伸びているから、良い木だ」
その後は、切りくずを持ち帰る為に集めたり、切り株を前にして記念写真を撮影したりと、山で時間を楽しむ。時間があれば製材現場やプレカット工場などを見学し、帰路につくという流れだ。
この続きは工務店新聞9月10日号をご覧ください。
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