「3つのカイゼン」で経営をV字回復させた男
営業部長からある日突然社長に…
国分建設(茨城県牛久市)
辻 英智社長(35)
創業33年の老舗工務店として、今年度90棟の引渡し数を見込む国分建設(茨城県牛久市)を率いるのは、35歳の辻英智社長だ。同氏は創業家一族かと思いきや、何の血縁もない二代目だ。業績が下降気味の時、突然の社長就任。それから無手勝流の経営が始った。
社長就任時の業績は下降気味
辻氏が社長に就任したのは今から5年前、30歳の時だった。その当時営業部長として営業現場の責任者ではあったが、取締役でもなく経営に一切参画していなかった。しかしある日突然、会長(創業者)から「社長をやってくれないか」との打診があったのだ。
「はぁ? 私ですか? え? という言葉しか出てきませんでした。借入金もありましたし、それも含めて社長として引き継ぐわけですから、当然迷いました。しかし、『お前しかいない』と強く説得され、承諾したのです」(辻社長)
とは言うものの、経営の“け”の字も知らない。取引業者との話し合いでも「では社長、ここにサインを」などと言われても、「社長? あっ、私が社長か」と我に帰る事もあったほどだ。
そんなことよりも深刻だったのが、業績の悪化だ。実は、同氏の前に創業者の息子が後を継ぎ社長をしていた。しかしマーケット全体の落ち込みもあり業績は下降の一途。10年前は社員も40人以上、年間60棟超の完工数を誇っていたが、代替わりして、完工棟数は2割減。さらに利益率低下も著しかった。
「それまでは平均受注単価2000万円クラスの住宅が主でしたが、業績が悪化してきた時期は、30坪で1000万円そこそこの企画型住宅を主に販売していたのです。単価だけでなく利益率も非常に低い商品だったのです。そこで社長に就任した私は住宅商品の見直しから着手したのです」(同氏)
その日から辻社長の「3つのカイゼン」が始まった。まず1つが、?「利益率の見直し」。住宅商品の標準仕様とオプションの区別を再考した。
この続きは工務店新聞9月25日号をご覧ください。
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